『１リットルの涙 第４話 脚色の難しさ』

アロハ♪ＧＯです！

今回も号泣でした。毎週おなじことを言っているので、
角度を変えて、脚色について話そうと思います。

*脚色とは、原作を脚本化すること。

脚色するに当たって、ポイントは大きく分けると２つあると思います。

１．原作を忠実に再現する。

２．原作のエッセンスを取り込んで、ある程度自由に描く。

（まあ、原作者の意向が大きいと思いますが）

「１リットルの涙」の場合、どうでしょうか？
原作は未見なので、あくまで、推測の話をします。

おそらく、テーマがテーマなだけに、『原作を忠実に再現する』に
なると思います。

しかしながら、原作には登場しない、遥斗をキーマンとして、配置します。
原作が多くの人を感動させ、しかも実話を基にしているのだから、
遥斗というキャラを設定するのは、ある意味、冒険だと思います。

脚本家をはじめ、多くの製作スタッフの、
お母さんの、恋愛を経験させたかったという、要望に
誠実に応えよう、そしてドラマならではのメッセージを
伝えよう、という気構えが伝わってきます。

だからこそ、とても丁寧に描かれていて、本物の感動を
生み出しているのだと思います。

さて、遥斗ですが、兄を事故で亡くすというトラウマがあって、少し人間不信な
ところがあります。

ここで、第２．３話での亜矢と遥斗の会話を思い出してみましょう。

どらま・のーとさんより、セリフなど、引用させてもらいますね。

第２話より
亜矢「合唱コンクールの曲、考えておいてね」
遥斗「決めてよ。何でもいいから」
亜矢「何でもいいって、何かあるでしょ？
　明るい曲がいいとか、こんなテーマの曲がいいとか」
遥斗「別に。俺、何の欲もないし」
亜矢「え？」
遥斗「だから、何でもいいよ。文句も言わないし。人間ってさ、欲張りだと思わない？」
亜矢「そうかな」
遥斗「動物も植物も、生まれたときから自分の寿命知ってるんだよな。
　人間だけだよ、欲張って余分に生きようとするのは」

第3話より
～ここから～
遥斗「俺、医者とか向いてないから。
　大体さ、人が死のうが生きようが、どうでもいいじゃん。
　適当に死んで、適当に生まれて、そうやって自然でバランスが取れているんだし」
遥斗「人間だっておんなじだよ。
　別に無理して生き延びなくてもさ」
亜矢「……そうかな」
遥斗「そうだよ」
亜矢「そうかな、そんな風に簡単に割り切れないと思うよ」
遥斗「何を？」
亜矢「生きるとか死ぬとか、バランスとるとか、そういう仕組みとか、
　はいそうですね、わかりましたって、
　そんな風に人は簡単に割り切れない！」目に涙をためて訴える亜也。
遥斗「そういうのは人間のエゴ」
亜矢「エゴとかそういうんじゃなくって！違う！」
遥斗「何が！？」
亜矢「何がって、違うよ。とにかく違う！」
遥斗「だから何が！」
亜矢「じゃあ麻生君は、自分の大切な人が病気になったり死んだりしても、
　それでいいって言えんの！？」
遥斗「･･･何ムキになってんの。バカじゃねー。」
亜也の涙に気付いた遥斗は、驚きながらもそう答える。
亜也は悔しそうに廊下へ飛び出した。

～ここまで～

この二人の会話が、大きくテーマに関わってきます。

今回のラストより

亜矢「私ねー、歩けなくなっちゃうんだって。
　言葉も、だんだん発音がはっきりしなくなって。
　何言ってるかわかんなくなっちゃうんだって。
　最後には寝たきりになって、しゃべることも食べることも
　できなくなっちゃうんだって。
　麻生君前に言ったよね。
　人間だけが欲張って余分に生きようとするって。
　やっぱり欲張りかな。
　無理に生きようとするのは・・・間違ってるかな」
涙をこぼしながら亜也が問いかける。
「過去に戻りたい。
　タイムマシン作って過去に戻りたいよ。」

ここで、遥斗を配置したことによって、亜矢の悲しさ、死への恐れ,

生きたいという思いが、凄く視聴者へ伝わるのではないでしょうか？

この先、ぼくは
実際には、存在しなかった遥斗に、亜矢に、いや我々に
悲劇の中にも幸せの瞬間があることを、見せて欲しいです。

遥斗、亜矢を支えてくれ！

フレー、フレー、亜矢。

そして、亜矢を支える家族、まわりの人たちに、エールを送ります。

最後に、どらま・のーとさん、いつも参考にさせてもらっています。
本当にありがとう！

P.s

沢尻エリカちゃん、演技、上手だなあ。ゆかた姿もメチャ、カワイイです♪

○あなたの力で１位になりました。本当にありがとう！・今は何位？　

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