のだめカンタービレ♪ シナリオの書き方 魅力的なキャラを作る方法
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GW が終わってしまいました。今年も海外脱出組には入れず…しょんぼり。
StoryPuzzle の Shu です。
気を取り直して!
連休中は『のだめ』のドラマやアニメの再放送をやってましたね。
アニメは人気番組なのに深夜放送だったので、観ていない人も多いのでは?
ドラマ、大人気でしたね。
最初は「えっ? 『のだめ』が月9?」と驚いたのですが、あのドラマは大成功!
原作はすでに1800万部を突破!
18巻は6月13日に発売予定です。こちらは限定版あり(今度は何かなぁ…。マングースぬいぐるみも
ペンもゲットしたので、今回も予約組ですよ~)
『のだめ』関連のCDや書籍も大ヒット。
特にCDはクラシックなのに、ドラマのキャラクター編まで出ています。
4歳の甥っ子くんも、上野樹里がテレビに映っていると
「あ、のだめちゃん」
今の役名は違うんですけどね…。
さて、4歳児まで魅了する『のだめカンタービレ♪』
今更ですが『のだめ』の「ここがスゴイ」をシナリオライター志望の視点から語ってしまいましょう!
『のだめカンタービレ』はとにかく原作のもつ力の強さ。
原作者・二ノ宮知子先生は、作品とファンをとても大切にする人。
『のだめ』のドラマ化にあたっても、いろいろ悩まれたようです。
『のだめ』は漫画ですが、キャラクターの作り方はとても参考になります。
まず「千秋真一」
のだめがあこがれる音大の王子様。
もちろん見目麗しく、お家柄もよく、音楽の才能にもあふれ、ピアノ科どころか音大のプリンスですが…。
実は「飛行機が怖くて乗れない」という欠点がある。
これはご幼少の頃、事故に遭ったトラウマですが、「手の届かない王子様」がとても身近な存在に!
千秋さまは自他とも認める「オレ様千秋様」な性格。
そんな彼が、自分よりあきらかに「格下」な同級生が留学する中、「なぜオレ様が…」とイジイジ…。
雲の上の人が見せる欠点は女の子にとって「千秋さま、かわいい~」となるわけです。
あの「のだめ」に浸食されていくとこもいいデスねぇ。
きっと「千秋さまがのだめに心惹かれるんだから、アタシにも王子さまが…」って、そんな訳ないか。
欠点のない「できすぎ君」は、決して「魅力的」なキャラにならない。
一方「のだめ」こと「野田恵」
格調高いクラシック。元をたどればヨーロッパの王侯貴族のための音楽ですよ。
それを「ゴミ溜め」のような部屋で練習する音大生…。これだけでも衝撃です。
(実際にモデルになった音大生の「リアルのだめ」さんがいるのですが)
私が幼い頃、ピアノを習っているお友達は「おハイソ」で「特別」な感じがしたものです。
(もしくは将来保母さんになりたい子。)
泥んこになっている同級生をよそに、日々練習。
発表会には七五三の時にしか着ないようなドレスを着る。
まさしく非日常な習い事な訳ですよ。クラシックバレエに匹敵するわ。
なーのーにー!
そんな憧れを一気にぶち壊してくれた「のだめ」。
キャラを作るとき、「こんな人、実際にいたら嫌だな」という人を作ってみましょう。
と習った記憶があるのですが、「のだめ」はまさしくその通り!
もし妹だったら…隣の部屋が「のだめ部屋」ですよ。
もし娘だったら…毎日「掃除しなさーーーーい!」と怒鳴って、血圧上がりますよ(笑)。
もし友達だったら…遊びに来た翌日、あなたの部屋も「のだめ部屋」。
ヤダ。絶対やだ。
もし自分がハリセンの立場だったら、こんな生徒、絶対持ちたくない…。
ハリセンの生徒にもなりたくないですが。
そんな「のだめ」ですが、ピアノは天才。本物の天才。
そこに「憧れ」を感じるのです。
そして「ミルヒー」を始め、天才や才能ある人たちが何故か惹かれる性格。
天然なんだか自然体なんだか、のだめは人が持っている「壁」をあーーっさり乗り越える。
(ぶち壊す、とも言います。千秋はぶち壊された人ですね。)
「のだめ」と「千秋さま」は、キャラの作り方が逆なんです。
もちろん、書いたことはほーーーんの一部ですが、自分の書いているキャラが「魅力的」かどうか、
チェックする参考になると思うのです。 千秋さまは王子様感とダメダメ君感のバランスがちょうど良いのですね。
そして、『のだめカンタービレ♪』のすごさは、プロの音楽家の皆さんを唸らせる取材力。
音大での言葉遣いや学校のシステムなど、とてもよく取材しているらしいです。
(これは音楽に詳しい人が言っていたのですが)
作者・二ノ宮知子さんの公式HP内のBBSにも、プロの音楽家の方が書き込みをしているのですが、
「敬意を払って、誠実に取材している」
プロの方にそう言わせるだけの取材力!
そしてそれが「ウンチクや説明」になっていない!
話の中に、自然にとけ込んでいる
取材すると、新しく覚えたことに感動する。
そうすると、その全てを書きたくなる。
結果、セリフが説明調になる…。
「取材したことの9割は使わない勇気」
中々できません。
なんだかエラソーに今更のことを書いてしまいましたが。
とにかく!
『のだめカンタービレ♪』は、原作とドラマを比べてみるもよし。
クラシックを聴きながら漫画を読むのもよし。
(のだめ関連のクラシックCD、沢山でています)
連休中、有楽町の東京国際フォーラムにて『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン』という
クラシックのお祭りをやっていたのですが(5月2~6日)、そこでも『のだめ』効果はすごかったです。
「のだめ」ほどぶっ飛んだキャラでなくてもいいのですが、「魅力ある」キャラ創り。
今年のコンクール作品の目標にします!
『のだめ』には関係ありませんが、私は二ノ宮先生の
『平成よっぱらい研究所
』という本が大好きです。
酒好きのあなた、必見です。
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