「プロポーズ大作戦」山下智久・長澤まさみ 最終回アロハ式SPレビュー | 文才がなくても描けるドラマ脚本術

「プロポーズ大作戦」山下智久・長澤まさみ 最終回アロハ式SPレビュー

「プロポーズ大作戦」山下智久・長澤まさみ


アロハ♪
未来は可変だ!だから今、動くんだよ!
礼( 長澤まさみ )とケンゾー( 山下 智久 )のように!!


ちょっと、遅くなったけど
最終回アロハ式SPレビュー、いくぜいえい♪


まず、前回予告 したとおり
バックノズルの話から。。。ね!



バックノズル。


たとえ、それが、
今時点で何の兆候もない、生じてない事象であったところで、
それが起きるべきことなら、避けようもなく、いつか、どこかで起きて
しまう、もしも起きなかったというならば、それはもう、遥か昔にとっくに
起き終わっていたと---避け得るものなど、この世にはないという
そういう概念。
(西尾維新:ネコソギラジカルより抜粋)


ようするに、
運命は変更不可な決定事項だど。
全てを運命のせいにする、冷めた概念だ。


ぼくは
当然こんな概念なんか信じない。


だって、
運命は可変だと信じてるからね。


ケンゾーは
過去を変えることばかりに、フォーカスしていたんだね。
でも、気づいたんだ。

過ぎてしまった過去を変えるよりも、今を変えればいいんだと。


そして、
出した答えをスピーチで伝える。


~ケンゾーのスピーチ~

「……
 多田さ、礼さん、ご結婚おめでとうございます。
 礼さんとは、小学校からの同級生で、
 学生時代のほとんど一緒に過ごしてきました。
 昨日、小学校の時の卒業アルバムを開いてみたら、
 将来の夢を書く欄に、かわいいお嫁さんになりたいと書いてありました。
 まあ、今現在、かわいいかどうかは、多いに疑問ですが」
「ともあれ、小さい頃からの夢が叶ったことを、
 友人として、とても嬉しく思います…… 
 多田さんには申し訳ないですが……
 礼が結婚を諦めてくれればいいと思ったことがあります。
 礼を連れ去ってしまいたいと思ったこともあります」

「14年間……楽しいときも、辛い時も、苦しい時も、
 ずっと一緒に過ごしてきた礼を、
 幸せに出来るのは、僕しかいないと本気で思っていました。
 気に食わないことがあると、すぐにふてくされる礼を、
 掃除や仕事をサボっていると、すぐに怒り出す礼を、
 ・・・意地っ張りで、全然素直じゃない礼を、
 一番知っているのは僕です。
 強い人間に見えて、実はすごく繊細な礼を……
 自分のことは二の次で、誰よりも仲間思いな礼を……
 ユニフォームの洗濯が、抜群に上手い礼を……
 いつもただ、そばにいてくれた…礼を……
 一番必要としていたのは、僕でした。
 でも結局、心の中で思っているだけで、
 礼の前では一度も素直になれませんでした。
 あんなに側にいて・・・いつでも言えると思っていた言葉が、
 結局一度も言えませんでした。
 たった一言が……一度も言えませんでした。
 ……僕は……僕は……
 礼のことが……好きでした。」
「正直言うと、今でも礼のことが好きです。」

「でも礼は……今日多田さんと、結婚します。
 悔しいけど……
 結婚してしまいます。
 礼の存在は、僕の中で、すごく大きかったから……
 この言葉に、たどり着くまでに…
 ずいぶん時間がかかってしまいました。
 礼……結婚おめでとう。」
「幸せになれよ。」
「幸せにならなかったら・・・
 幸せにならなかったら・・・
 マジで許さないからな」

~ここまで~



この告白に
礼( 長澤まさみ )は自分の気持ちに気づく。。。



礼の声「私の側には、いつも岩瀬健がいた。私の思い出には必ず、健の姿があった。
 健の優しさは、いつもどこか寄り道をして、ちょっとだけ遅れて私に届く。
 今なら気付けるその不器用な優しさに、あの頃の私は、なかなか素直になれなかった。
 嬉しいのに嬉しいと言えない自分が、いつももどかしかった。
 傷つくのが怖くて、最後まで勇気を持てなかったのは、私だった。
 健の優しさを信じきることが出来ず、諦めてしまったのは……私だった。
 もう振り返らないって決めて、一方的に目をふさいでしまったのは……
 私だった。 健は、いつも本気で投げ続けていた」

「受け止めきれなかったのは…私のほうだった……」
「私たちの人生は、いつもすれ違ってばかりだった。
 これ以上すれ違うのが怖くて、もう迷ったり、揺れたりしないと、
 あの時決めたはずだった。 もし、もしあの時・・自分に素直になっていれば……
 ずっと言えなかった一言を……好きですの一言を・・・
 言うことが出来たのだろうか……」


そして
妖精( 三上博史)が礼の背中を押した。。


妖精の声「J.S.ベースという人がこう言っている。
 男は初恋を諦めることが出来ず、
 女は最後の恋を諦めることが出来ない」

妖精「お前は女であるにも関わらず、初恋を諦めきれないでいる」
「あ、あの……」
妖精「お前の言いたいことはわかっている。
 出来ることならあの頃に戻って、人生をやり直したい。
 違うか?」
  礼が頷く。
妖精「一つ非常に為になる話をしてやろう。
 ある一人の男が、悔やんだ過去をやり直す旅に出た。
 男は必死で過去を変えようと努力したが、奇跡の扉が開くことはなかった。
 旅の果てに男は気付いた。いくら過去をやり直しても、結局自分は自分でしかないんだと。
 そして思った。 過去を嘆く今よりも、今を変えようとする未来への意思が、
 一番重要なんだと」
「……」
妖精「今からでも、間に合うと思わないか?」
「・・・」
      走り出す礼。
   妖精が笑顔で礼を見送る。

   しかし健を乗せ走るタクシー。

ここでエンドロール。
終わりかなと思わせておいて。。。


公式HP より引用>
健が乗ったのは、式場に来る時に渋滞に巻き込まれた時と同じタクシー。
運転手は、飄々とした男だが、途中であろうことか車がエンスト。
健は、タクシーを押すハメに。

健が必死に車を押していると、あの懐かしい声が、懐かしい呼び方で
後方から聞こえてきた。

-「ケンゾー!」-

振り返る健は、笑顔に…。もちろん、その呼び声の主は…。

~ここまで~


スッゲー、感動しましたね。
ここ何年かでも、最高のラストでした。

脚本家:金子茂樹はこれから、要チェキだね。
(2003年のヤンシナで大賞とった人だよ)


前回、「中今 」という概念の話をしたけど
まさに、このドラマのテーマでしたね。


ポイントは、
ケンゾーの告白が叶わなかったとしても
告白することによって、過去に対しての認識を変える事ができただろう
ということ。


過去に生きるな!

今を生きろ!!

未来は可変だ!だから今、動くんだよ!






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<キャスト>
岩瀬 健 ・・・ 山下 智久
吉田 礼 ・・・ 長澤まさみ
* * *
奥 エリ  ・・・  榮倉 奈々
榎戸幹雄  ・・・  平岡 祐太
鶴見 尚  ・・・  濱田 岳
* * *
妖精  ・・・  三上博史
(特別出演)
* * *
多田哲也  ・・・  藤木 直人
ほか

<スタッフ>
プロデュース ・・・ 瀧山麻土香 / 三竿玲子

脚 本 ・・・ 金子茂樹
演 出 ・・・ 成田 岳 / 加藤裕将
音 楽 ・・・ 吉川 慶
(スピードスターレコーズ)
主題歌 ・・・ 「明日晴れるかな」桑田佳祐
(タイシタレーベル/
 スピードスターレコーズ)

制 作 ・・・ フジテレビドラマ
制作センター
制作著作 ・・・ フジテレビ



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