時効警察 企画・シナリオの書きかた | 文才がなくても描けるドラマ脚本術

時効警察 企画・シナリオの書きかた

時効警察』 オダギリジョー

 Vista を買うか XP を買うか…それが問題だ。Meで痛い目を見たStory puzzle Shu です。激しく機械オンチで説明書が読めない女でスミマセンね、と一体誰にあやまっているのやら…(笑)。最近の説明書はなんであんなに分厚いの??? 小説が分厚いのは全然平気なんですけどね。

 えー、2時間担当ですが、勝手に『2時間&ミステリー担当』に変更しました。謎解き、大好きです。

 『時効警察が1年3ヶ月ぶりに帰ってきました! 独特なあの「ゆる~い空気感」は、金曜日の夜にはピッタリ! そう思うのは私だけでしょうか? どう考えてもドラマのストーリーに関係ないギャグに、スタッフの遊び心とセンスと時間が費やされている気がするんですね。

今回、出てくるテレビ局が「テレビ夕日」ですよ。テレ朝さん。その手抜き感(失礼)に軽~い脱力感。 

小説でもドラマでも映画でもミステリー』には、どうでもいいと思うシーンに実は『謎解きの鍵』が隠されているものなんです。それを思いっきりぶっ飛ばし、純粋(?)に笑って楽しめる。ミステリーファンが目を皿のようにして手掛かりを探す必要がない、貴重なミステリードラマです。

しかしそこは最近ヒットを飛ばしている「金曜ナイトドラマ」枠。しっかり「謎解き」部分でも楽しめます。

今回は時効を迎えたばかりの代議士殺人事件。一度は容疑者が逮捕されたものの、麻木久仁子演じるニュースキャスターが冤罪を証明。その事件をきっかけに彼女はニュース番組の看板キャスターに。

思わず笑ってしまったのが、どう観てもカメラアングルがフジテレビ・ニュースJAPANの滝川クリステル! 制作スタッフの誰かがファンなのか? それともただの遊び心?

事件の証明は10分の時間の空白と、女性は、好きな人に会う時と仕事の時に着る洋服は違うという女心。

10分の時間は、時間にうるさい彼女のめに、被害者が彼女に会う時だけ時計の時間を早めていた事実。それを彼女は知らなかった…。

このドラマのすごいところは、人間の心理描写や心の葛藤を軽~く重くならないように、でもしっかりと表現しているところ。

「好きな人に会う時には、女性らしい洋服で…」なんて、あたりまえだけど納得しちゃうことを、実にサラッと描いている。でもその事実は、犯人にとって「自分は好きだった男を殺してしまった」という事実を突きつけられたということ。10分の時間という理論的な謎解きと、女性としての感情。この両方があってこそミステリー。

時効警察』で、なにげに楽しみにしているのが「十文字刑事」のご活躍。時効管理課の霧山(オダギリジョー)とは違い、ちゃんと刑事課の刑事なのに、犯人を捕まえる訳でもなく、事件を解決する訳でもない。それどころか現在彼がどんな事件を追いかけているのかすらわからない。霧山が解決しようとしている事件(時効を迎えたらもう事件ではないのか?)に直接係わり合いがあるわけでもない。「彼の存在意義は?」と思いつつ…なぜか毎回楽しみ~。しかしドラマに不必要な登場人物はいない! 霧山の邪魔をしているとしか思えない十文字刑事。しっかり解決のヒントを与えております!

と・こ・ろ・で、みなさんはシナリオを書いたり企画書を書く時に「タイトル」で悩んだりした経験はありますか? 私はいつもいつも悩みます。

素晴らしいのは「タイトルを見ただけでどんな内容かわかるもの」とはよく言われますが、だからといってセンスのカケラもないのはもちろんNG。    

2時間ドラマでの企画書を書く時に、原作のタイトルがどうしてもテレビドラマ向きではない時があります。そんな時は(仮題)として自分で考える時があるのですが、これがまた出てこない! タイトルだけで一晩唸ったことなんてザラ! で、大体そんな時に考えたタイトルはボツ(泣)なんです。

この『時効警察』のタイトルを最初に聞いた時には、「なんてシンプルでわかりやすいんだろう」とえらく感心したものです。(オダギリジョーが以前テレ朝で主演した『サトラレ』も、素晴らしい!)

時効警察』は、前作「ATP賞テレビグランプリドラマ部門」で最優秀賞を受賞しています。DVDも発売されていますので、前シリーズを見逃したかたは要チェック!


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