帰ってきた時効警察 第２話 オダギリジョー
『帰ってきた時効警察』オダギリジョー 昔の習作を読み返し、あまりの下手さに目眩がしている Story Puzzle の Shu です。 「企画書」提出といいましても、いろいろ段階があります。 原作本を渡されて「A4２～３枚でよろしく」とか、枠指定されて、そこに合う原作を探し、
タイトルや作者・簡単なあらすじを書いて何本か候補作を提案する、とか他にもいろいろ。
今回は「オリジナルの企画案をとにかく沢山出す」 そこで昔書いたものからアイデアのヒントを掴もうとを読み返してみたところ…
あんまりな中味に倒れそうになりましたよ。あーーー、恥ずかしいっ！！
いつもいつも提出したそばから「あれでよかったのかしら…」と後悔が始まるのですが。 企画書は提出したら返事が来るまではとにかく忘れる（忘れることは出来ませんが）。 じゃないとストレスが溜まって寿命が縮みますよ…。ホント。 そんな胃に穴が開きそうな程力が入っていたのを、ゆる～く脱力させてくれる『時効警察』。 あの企画を考えた方は本当に素晴らしい！ 今回は、当然ながら時効を迎えた「ホステス逃走事件」を霧山（オダギリジョー）が解決する。 15年前、総武銀座の裏社会を仕切っていた権現（赤星昇一郎）が殺され、
内縁関係にあったホステスの吉良深雪（銀粉蝶）が疑われたが、彼女は逃走し、時効を迎えた。
霧山は三日月（麻生久美子）と共に、深雪の娘・綺羅（市川実和子）を訪ねるが…。 いつも感心しながら突っ込みどころ満載の時効警察。 15年前と今のホステスの違いを、服装で見事に表してくれました。 昔はバブル時代のワンレン・ボディコンのお姉さんたちが着ていたような、金ボタンのミニスカスーツ。
そうそう、15年くらい前のホステスさんはスーツが多かったよなぁ～。 今は綺羅が着ていたようなロングドレスなんですよ。銀座ですら専門店ありますし。 制作スタッフの方、よく遊んでいるのねっ! （って、オマエの突っ込みどころはそこかよ～～と自分に突っ込んでしまいました） ところで…「焼きマシュマロ」食した方、いらっしゃるかしら？ 竹串に刺した大きめのマシュマロを炭火で炙る。 「不味いんだよね」 美味しそうに見えたチーズフォンデュも。 もてなしている本人が言うなよ。 お客様には美味しいものを出すのが普通だろーーって、時効警察ですから。 （また突っ込みどころはそこかよ） 1シーン事、テレビに向かって、声を出していちいち突っ込みを入れる。 『時効警察』Shu 的楽しみ方。 あまりのくだらなさに、凝り固まった頭がほぐれます。 （他人または家族に目撃されたら、自分の頭を疑われます） 毎回、出番を心待ちにしている十文字さん。 「男の威厳はトレンチコート」 来週にはゴールデンウィークに入るんですがね。 ドラマ終わる頃には夏ですが。ずっとトレンチコート、着ていて下さい。 （霧山さん、クリーニング出したのかな？） 事件を解くヒントは「カクテル」と「痴漢騒ぎ」と「空き巣の情報」。 （再放送＆ DVD でご覧になる方のためにこれ以上書きませんが） 鑑識課・諸沢さん…職務上知りえた情報を同僚に売るなよ…三千円で。 霧山さんも買うなよな～。 あー、キリが無い。 一時間ずっと視聴者が突っ込みを入れられるってことは、
それだけアイデアが沢山つまってるドラマなんですよね。
小道具もふんだんに使われているし、ギャグも惜しみなく（笑）。 制作サイドが一丸になってドラマを考えているって感じがします。 昔、ある方に「企画書はキャッチボール」と言われたことがあります。 ドラマは脚本家一人が創るものではないから、企画の段階でお互い
（例えばライターとプロデューサー）の意見の交換や譲歩などのすり合わせをするんだよ、と。 『時効警察』を観ていると（きっとキャッチボール一杯したんだろうな）って思います。 みんなでアイデア出し合って、「こんなの駄目だよね」なんてことも敢えて出してみて。 そんな風に創っているのかな～～～と想像してしまいます。
もちろん現場で創っている方たちは大変だと思うのですが
「創ること楽しんでるんだろうな～」と感じる。
それも作り手の自己満足で終わってなくて、
ちゃんと視聴者が「力の抜け感」を楽しめる作品に仕上がっているのは、すごいことです。 なのでなので、ワタクシも玉砕覚悟(？)でアイデア出しまくってみます。 半年後、その企画書を見て「あ～恥ずかしい」と思ったら、その時より自分が成長しているってことで。 さあ、溶けかかった脳味噌でがんばるぞっ！
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